インタビュー記事 2017.5.15

海の上になぜスクリーンを?淡路島で開催される「うみぞら映画祭」主催者に話を聞いてきた

こんにちは!クロフネ編集部のかわあみです。
写真は、本州四国連絡橋のシンボルキャラクターわたるくんと私と明石海峡大橋です。
今日は、兵庫県の淡路島にやってきました。

神戸から明石海峡大橋を渡って淡路島に入り、車で約30分。
ここは、淡路島の洲本市にある大浜海水浴場です。

静かで、波の音がとても心地よいです。
みなさん、この海岸で開催されるうみぞら映画祭を知っていますか??

うみぞら映画祭とは?

海の上にスクリーンを立て、砂浜から映画を鑑賞する新しいエンターテインメント空間「海の映画館」をメインとした映画祭。その他にも、映画を鑑賞できるスポットを町中に設置し、海が舞台になった映画や、淡路島がロケ地となった映画を上映する。 また、淡路島グルメを堪能できる「食のイベント」や、豪華アーティストが出演する「音楽ステージ」も同時開催。 映画を通して「海辺の癒し」「淡路島の魅力」を堪能できるイベント。 開催期間は5月19日(金)~21日(日)

この海岸が映画館になるの…!?

発想が壮大だ…!
なんで「海の映画館」をつくろうと思ったんだ!?
というか、そもそもどうやって海の上にスクリーンをたてるの??



淡路島の人、教えてくれ~~~~~!



と、いうわけで、今回はうみぞら映画祭の主催者、大継康高さんに直接お話を聞きに来ました!

うみぞら映画祭主催者 映像ディレクターの大継康高さん。
淡路島の洲本市出身。18歳まで洲本市で暮らし、高校卒業後は京都の大学へ入学。
その後、映像制作会社に入社し、29歳で独立。京都で株式会社海空を立ち上げる。

どうして「海の映画館」をつくろうと思ったのか

「大継さん、今日はよろしくお願いします!」

「よろしくお願いします」

「さっそくですが、まず1番気になることを聞かせていただきます。海の上にどうやってスクリーンを作るんですか?

砂浜からクレーンを伸ばして、そこにスクリーンを釣ります!

第1回うみぞら映画祭の様子

「本当に釣っている…!まさに海の上に浮かぶスクリーン!こんな上映スタイル、日本で初めてなんじゃないですか?」

「そうですね。うみぞら映画祭が初めてです!

「あそこらへんにスクリーンを釣ります」と説明してくれる大継さん

「日本初の試み…!うみぞら映画祭を開催しようと思ったのは、何かきっかけがあったんですか?」

「海って、すごく癒されるじゃないですか」

「めちゃくちゃ癒されますね」

「波の音を聞いて、ずっとボーっとしていたいじゃないですか」

「確かに。落ち着きますもんね」

「できるだけ多くの人に、この場所でボーっとして、癒されてほしいと思ったことが、開催のきっかけです」

シンプル…!

「砂浜に座って映画を観ることができたら、何時間でも過ごせませんか?」

「できます。むしろ1日中いたいです」

「僕にとって、この大浜海岸は『悩みが消えてしまう』場所なんです」

「なんだか素敵な響きですね。それはどうしてですか?」

「僕は、高校卒業後に島外の大学に行って、大学を卒業してから、そのまま7年間映像制作会社に勤めていたんですけど」

「ふむふむ」

「その7年間、本当に常に忙しくて、修行のように働いていたんです」

「修行…」

「常に仕事のことが頭にあって、悩むことも多かったです。そんな中、淡路島に帰って来たときに、この大浜海岸のベンチで海をずっと眺めていたんですけどね」

「疲れていたんですね…」

「海と空の境目の水平線をずっと眺めていると『地球ってめっちゃ大きいんだなあ』と思えてきて。そうすると、だんだん、自分の悩みがちっぽけに感じてきて『こんなことで悩まないで、また頑張ろう!』と元気が出たんです

まさに海のロマン…!それで、悩みがいつのまにか消えちゃったんだ…!」

「それがきっかけで、僕の作る映像やイベントで、悩んでいる人が少しでも救われたらいいなと思っています。ちなみに、映画祭の名前の『うみぞら』は、水平線をイメージした言葉です

「名前には、そんな思いが込められていたのか~!単に海と空をつなげただけではなかったんですね!」

淡路島が舞台の自主制作映画『あったまら銭湯』

「今年、うみぞら映画祭で上映される『あったまら銭湯』は、大継さんが監督されたんですね!」

「そうです。2016年に制作して、第1回目のうみぞら映画祭でも上映しました」

時間:70分 公開:2016年 監督:大継康高
制作:海空 出演:笹野高史、松原智恵子

淡路島にある小さな銭湯「扇湯」を舞台に繰り広げられる 不器用な男・佐々木の恋の物語を描いたオール淡路島ロケ作品。 現代の佐々木を淡路島出身の俳優・笹野高史が務め、その50年前の少年時代を息子で俳優のささの堅太が熱演。 松原智恵子の50年前を演じたのは、淡路島全域オーディションで グランプリに輝いた中尾萌那。その初々しい演技にも注目!!

(うみぞら映画祭公式HPより)

「映画は、自分の人生の中で一度は作りたいとずっと考えていたんです。作るんだったら、淡路島を舞台にして、淡路島出身の俳優を使いたいと思っていました。映画祭も開催するし、このタイミングで作るしかない!と思って」

「すごい、映画祭に絡ませて自分の夢も実現してらっしゃる…!ちなみに、製作期間はどれくらいだったんですか?」

「撮影自体は、1週間で終わらせましたね。映画のヒロインは、淡路島全域でオーディションをしたんですけど、ヒロインが決まったのが2016年の2月で、映画が完成したのが、2016年の4月でした

「えー!配役が決まってから、撮影・編集も含めて2か月間ですか…!」

「しかも、同時進行で映画祭の準備もあったし、本業の映像制作の仕事もあったし。僕、その期間で10キロ瘦せました

「ひいい…めちゃくちゃ忙しかったんですね」

「でも、挑戦してよかったです。うみぞら映画祭の開催も、自主制作映画も、地元の人々がとても応援してくれました。若手が島に戻って、何かやろうとしているってだけで、みんな喜んでくれるんですよね!」

「新しい風が吹いて、淡路島に活気があふれるんですね~!」

「『あったまら銭湯』の主演の笹野高史さんは、淡路島出身の俳優なんです。だから、なんとしても出演してほしかったんですけど、最初は予算が無くて、事務所に断られていました。でも、何度もお願いしているうちに、『地元淡路島のためなら』と、笹野さん自身が出演したいと言ってくださって。それを聞いたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです」

「大継さんの熱意も伝わったんでしょうね…!なんてアツいお話…」

「その他も、色々なことに地元の方々が協力がしてくれました。人のあたたたかさを感じましたね。うみぞら映画祭を通して、淡路島がもっと好きになりました!」

淡路島だからこそできること

「これから、うみぞら映画祭の中で、挑戦してみたいことはありますか?」

「そうですね~。また、淡路島が舞台の映画を作りたいです!」

「おー、いいですね!次回も、大継さんは監督として携わる予定ですか?」

「いや、次は、監督は僕じゃなくてもいいです。むしろ、他の淡路島出身の人に作ってほしいな、と思います」

「それはどうしてですか?」

若い人たちに『淡路島でも面白いことができるんだ!』と思ってほしいんです。淡路島には大学がないので、大学に進学するためには、高校卒業後は絶対に島外に出なくてはならない。島を出ても、また戻って淡路島でものづくりをしたいと思ってもらえる場をつくりたいです」

「その場のひとつが、大継さんが作ったうみぞら映画祭なんですね…!」

「そうなっていれば嬉しいです!淡路島は、確かに神戸や大阪の同じ関西に比べると、田舎だと思います。いわゆるローカルですよね。でも、『そんなローカルな淡路島だからこそできることもある』と感じてもらいたいですね」

「なるほど~!うみぞら映画祭自体が、地方特有のイベントですもんね」

「そうそう。海に囲まれた淡路島だからこそ、開催できたと思います。都会ではなかなかできないはず」

「確かに、街の中心部にある海に、クレーンでスクリーンを釣るのは大変ですね。そもそも、都会には大きな海岸も少ないしなあ」

「淡路島でも、海の上にスクリーンをつくることの許可取りは苦労しましたね。その他も、映画祭の運営は色々と大変ですし、利益になるようなイベントでもありません。でも、やっぱり、来てくれた人が喜んでくれることは、1番の原動力になります。みんなが、うみぞら映画祭で、疲れを癒して楽しんでくれたら、僕自身も幸せです」

「大継さん」

「なんでしょうか」

大継さんは、菩薩ですか…?

「違います」

「そう思えるくらい、淡路島への愛を感じました。 うみぞら映画祭には、実際に大浜海水浴場で実際に癒され、淡路島を出て映像ディレクターとして活動している大継さんの地元への思いが込められているんですね。 大継さん、素敵なお話をありがとうございました!」

うみぞら映画祭2017、もうすぐ開催だー!

「 うみぞら映画祭は、5月19日(金)~5月21日(日)開催です!」

開催日程

5月19日(金)~5月21日(日)am10:00~pm22:30
※5/19は17:30時からの開催になります

会場
メイン会場:大浜海水浴場

うみぞら映画祭公式サイトはこちら

「当日は、淡路牛などの淡路島グルメを堪能できる『淡路島グルメエリア』や、ガガガSPなどの豪華アーティストが出演する『ライブステージ』もございます!海に癒されて、淡路島の魅力を堪能してください!」 

「当日も取材に行かせていただく予定なので、とても楽しみです!」

ちなみに、今日のインタビューの帰りに

淡路牛のタタキを食べて帰りました。おいしすぎて辛かったです。




(おわり)

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