インタビュー記事 2017.7.4

妖怪研究家に聞く!夏を乗り切るホラー映画!

こんにちは!クロフネ編集部のかわあみです。
最近暑くなってきて、もうすっかり夏ですね!まじあっちぃ。
今日は、ある人に会うため、大阪の日本橋にやってきました。

薄暗い階段をのぼり…。

可愛らしい妖精の絵を先に進むと…!

ずらっと並ぶ、妖怪やミステリーの本や

美しいような怖いような、妖霊な人形が…

ここは、なんと… 日本妖怪研究所なんです…!!

そう、夏といえば…ホラー!!
今日は、日本妖怪研究所所長・亀井澄夫さんに、お話を聞きに来ました!

亀井澄夫さん プロフィール

日本妖怪研究所所長。音楽家、編集者、映画監督など、多岐にわたる創作活動を展開。妖怪講座やゴブリンマーケット、コンサート、マラソン大会などのイベントの開催、妖怪・妖精関係の書籍や19世紀の妖精絵本の日本語版の発行などが好評を得ている。各文化センターにて妖怪講座の講師をつとめ、新聞、雑誌などに連載がある。この夏、妖精妖怪『イルミタイ』を創刊する。


「暑い夏に向けて、涼しくなるお話を求めてやってきました!亀井さん、よろしくお願いします!」

「はい、よろしくお願いします!」

「早速ですが、日本妖怪研究所って、何をしているところですか?

文字通り、日本で妖怪を研究しているところです。よく言われますが、『妖怪がいるかいないか』を研究しているんじゃないんですよ。いるかいないかは関係なく、妖怪を研究します。」

「妖怪が存在するかどうかは、どうでもいいんですね…!」

「そうです。昔のおとぎ話には、妖怪がたくさん出てくるでしょ。 最近は、日本の妖怪だけでなく、世界の妖怪や幽霊、妖精も研究していますよ。 」

「妖精も!幅広いんですね~!亀井さんが知っている中で、1番好きな妖怪はなんですか?」

「どれも甲乙つけがたいので、1番は決められないですね~。だけど、もっとみんなに関心を持ってほしい妖怪は『見越し入道』です。」

十返舎一九『信有奇怪会』。草双紙での一例。

「見越し入道…?初めて聞いた。」

「知らんでしょ??今は誰も知らないんですよね。見越し入道はね、江戸時代の絵本・草双紙に多く登場する妖怪です。にょにょーっと首が伸びて、そのインパクトがある姿から、妖怪の親玉的な存在なんです。

「親玉なんだ!でも確かに、最近のホラー映画やテレビ番組では、全く出てこない妖怪ですね。」

「昔は妖怪の大スターだったのに…ひょうきんで面白いやつなのに…悲しいですね…。」

「お友達か何かですか?」

妖怪研究家がおススメする、ホラー映画!その1『吸血鬼ドラキュラ』

「では、さっそく!暑い夏にむけて、亀井さんおススメのホラー映画を教えてください!」

「 まずは、妖怪研究家として、1本紹介します!『吸血鬼ドラキュラ』(1958)です!」

『吸血鬼ドラキュラ』(1958)
ブラム・ストーカー原作の『吸血鬼ドラキュラ』の映画化。初のカラーフィルムによるドラキュラ映画でもある!クリストファー・リーがドラキュラ伯爵を演じているぞ!

「クリストファー・リーが主演の1作目ですね。たくさんある吸血鬼映画の中で、この作品を選んだのは一体なぜでしょう?」

「では、こちらを観てください。」

「え、何ですか?」

「ミニ妖怪講座です!」

ホラー小説『吸血鬼ドラキュラ』のモデル、ヴラド・ツェペシュ公がいたルーマニアを旅する亀井さんの映像を観ている図。

「ドラキュラにまつわる、ルーマニアのいろんな場所に行きました。」

「すごいめっちゃ楽しそう。」

「実際にヴラド・ツェペシュ公が建設したポエナリ城に行ったんですけどね、落ちていた城壁の石を持って帰ってきました!

亀井さんがルーマニアから持った帰って来た城壁の岩

「ルーマニアから日本までお持ち帰りしたんですか…!重そう…!」

「大好きな場所なんですよ。僕は、いつかポエナリ城に住みたいです!」

持たせてもらいましたが、めっちゃ重かったです。

「ミニ講座と言いつつ、濃い映像と解説をありがとうございました!ルーマニアに行った気持ちになれました。で、『吸血鬼ドラキュラ』が一番のおススメの理由というのは一体…?」

「ドラキュラはね、旅をするのに棺桶をもっていくんですよ。重たいのにわざわざ。何故かというと、吸血鬼は自分が生まれたふるさとの土の上でしか、寝ることができないんですよ。

「ええー!知らなかった。めっちゃ不便!」

「で、この『吸血鬼ドラキュラ』の、ドラキュラが棺桶から出るシーンを観てください!」

棺桶に、ちゃんと土が引いてあるんです!!!!

「よく観ると…ほんとだ!土だ!土がめっちゃ引いてある!」

僕の知る限り、原作の設定に忠実で、棺桶に土が引かれてあるドラキュラ映画は、この作品だけです!

「これって、映像観なくても普通に説明できたのでは…?(なるほど、だから、一番おススメの映画だったんですね!!)」

「心の声と実際の声が逆になっとるで。」


その2『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』

「次もまた、吸血鬼の映画です。僕は、ロマン・ポランスキーが大好きなんですけど、彼の作品で好きなのは、これです!『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』(1967)。」

『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』(1967)
ロマン・ポランスキーが描く『吸血鬼ドラキュラ』のパロディ映画。 吸血鬼退治の旅をする教授と助手が、トランシルバニア地方のある宿にたどり着く。吸血鬼がいそうな雰囲気を感じて、そこに泊まることにする2人だったが…。

「お、意外とポップな雰囲気ですね!」

「ロマン・ポランスキー自身が監督・脚本・主演をしている作品です。これは、ホラーコメディで、そんなにあからさまに怖いシーンはありません。」

「 ホラー苦手な私でも観れそう…!」

「ただ、笑えるコメディーのシーンでも、なぜかぞくっとする時があります。 笑えるんだけど、何かおかしいな、狂気を感じるなあ、と。笑いと恐怖は表裏一体ってことが、わかる映画です。

「一気に観たくなくなりました。」


その3『キャリー』

「最後は、2013年にリメイクもされた、『キャリー』(1976)です。これは、本当に無駄が無く、完成度の高い映画ですね!」

『キャリー』(1976)
超能力少女を描いたS・キングのベストセラーを映画化。友人からもいじめられ、母親からも疎まれている、女子高生のキャリー。彼女には、怒りを引き金として超能力を発揮する力があった…。

「リメイク版の、予告を映画館で観たことがあります!」

「簡単に言うと、キャリーといういじめられている女の子が、超能力を持つ話です。最後は、鬱屈したものが超能力になって爆発し、覚醒してみんなを殺します。」

「救いがなさそうな映画ですね…。」

「めっちゃ後味が悪い映画ですね。この映画で何が怖いかって、キャリーの母親なんですよ!母親が狂信的なキリスト教信者で、娘に何も教えず、神にしか仕えない。挙句の果てに、娘を悪魔の子だと言って、自分の手で殺そうとします。」

「ひいい…聞いているだけで辛い…。」

「キャリーをいじめる女の子も残酷だし、『人間が一番怖い』と思い知らされる映画ですね。」

「一番は妖怪じゃないんだ。」


亀井さんが制作した映画とは?

「ホラー映画のご紹介、ありがとうございました!ところで、亀井さんは、ご自身で映画を製作したことがあると伺いました!一体どんな映画を作られたんですか?」

「エジプトの魔人と、日本の妖怪がヨガで対決する映画『YOGA・ヨガ・よ~が 妖怪大作戦スカラベ・ウーマン』です!」

?????

「ヨガの起源はエジプト。映画も、古代エジプトから始まります。 太陽神ラーのお告げから、5000年後の大阪が舞台です。日本の妖怪達が、エジプトの妖怪とヨガのポーズで対決するのが見どころですよ!

「エジプトの妖怪と日本の妖怪がヨガ対決……??カオスだ…。」

「これが太陽神ラー様です。ほんまに、エジプトでロケもしましたよ!」

「エジプトロケ!?す、すごい…めっちゃお金かかってる…!」

「あ!もしやこのシーンがエジプトロケですか?!」

これは栃木でロケしました。

「栃木かーい!」

僕が制作・監督・脚本をしていて、音楽は全てオリジナルです!ヨガとエジプトと妖怪に興味がある人は、観てみてね!」

次は、どんな映画撮りたい?

「前作が濃すぎる映画でしたが、もし今後、映画をつくる機会があったら、どんな作品をつくりたいですか?」

「ずっと考えているお話があってね、僕が子供のころ、人魚や河童のミイラとかが、本物かどうかを鑑定する番組があったんですけど。」

「私も観たことあります!結局、真相はわからないオチばかりでしたよね。」

「僕、思うねんけど、あのようなミイラを作るとき、1番つくりやすい動物は人間の子供やと思うんですよ。

え、何その発想こわい。

「子供をさらって、骨格をいじったり、歯を削ったり。それを未確認生物の死体、として見世物小屋に並べる人がいたと思うんです。昔によくあった神隠しも、それで人間にさらわれたんじゃないかなあ。」

「ひいいいい…。」

「河童などの、未確認生物のミイラを作る、表には出ない闇の芸術家がいたと思います。それについて、映画を撮りたいですね!」

「マジなホラー映画じゃないですか…!話を聞くだけでぞわぞわします…!」

「よかったです。この話や今日紹介した映画を観て、ひんやりして夏を乗り切ってください!」

「あ、ありがとうございました……!」

亀井さん、楽し怖いお話をありがとうございました!

淀川に妖精?第21回大阪・淀川市民マラソン!

日本妖怪研究所の亀井さんは、 定期的に開催している妖怪講座のほかに、本の出版や、テレビ番組の出演、音楽活動まで! ジャンルを飛び越えて、様々な分野で活躍されています。

「そんな亀井さんは、なんと大阪・淀川市民マラソンの副実行委員長です~!」

今年はついに妖精マラソンです!妖精の姿をして走られる方には、記念品を差し上げますよ!

「妖精マラソン!初めて聞く響きだ…!」

「みんなで妖精の姿をして走ったら、絶対楽しいですよ!楽しく走っていたら、自然の妖精もやってきますよ!

「自然の妖精、くるんだ!」



(おわり)



大阪・淀川市民マラソン公式ホームページはこちら

日本妖怪研究所の公式ホームページはこちら

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