インタビュー記事 2017.7.31

ドローンは、空撮だけではない!DJIインストラクターに聞く、ドローンの今と未来

ドヤ顔でこんにちは、クロフネ編集部のかわあみです。

みなさんは、ドローンを操縦したことがありますか? 2年ほど前にニュースで話題になり、最近は防災の場でも活用されていて、イルミネーションショーもあるようです。

でも、ドローンって、私たちの日常では、あまり身近ではないですよね。

ドローンって、空から撮撮するだけなの?

操縦って、誰でもできるの?

現在は何に使われているの?

いろんな疑問がいっぱいです!

というわけで、今回は、過去の記事にもご出演いただいた、日本最年少のDJIインストラクターの沖颯太さんに、ドローンについてお話を伺いました!

沖颯太 プロフィール

神戸出身。 ドローンテクノサポート株式会社において商品販売、技術支援、技術指導などを担当。 そのほか、行政・提携販売店様・DPCA・お客様へのサポート業務も。 DJIインストラクターを、日本国内最年少・21歳で取得。 JUIDAの実技・座学インストラクターも務めている。

DJIのドローン製品を気軽に無料で体験できるイベント「New Pilot Experience」に行って来たぞ!

↑沖さんにご出演いただいた記事

いろんな業界に進出するドローン

「沖さん、今日はよろしくおねがいします!まずは、沖さんのお仕事内容について、簡単に教えてください!」

「よろしくお願いします!会社の業務は、機体の販売がメインなので、そこでは機体の管理や、初期設定のメンテナンス、発注や出荷もしています。それ以外は、ドローンのインストラクターとして、全国で技術指導をしていますね。」

「それって、イコールドローンに関わるほぼすべての業務ですよね…!」

「まあ、そうですね!今年からは、DJI JAPAN株式会社が主催するDJI CAMPが本格的に始まるので、インストラクターの仕事が増えています!」

「DJI CAMPって何ですか?」

「操縦者向けの民間資格が習得できる、DJIドローンの講習会です!座学や実技で、DJIドローンの正しい知識、正しい操縦方法、飛行モラルが学べます。 それを、今年から、全国各地で月に1回は開いているんですよ。」

DJI CAMPの様子

「なるほど~!普段の勤務とDJI CAMPで、忙しそうですね…!」

「最近は、それ以外でもかなり忙しいです…!でもそれは、嬉しいことに、様々なことにドローンが活用され始めているからなんですよね。例えば、昨日までは、ドローンでの農薬散布の講習会に行っていました。」

「農薬散布??ドローンって、空撮するだけじゃないんですか??」

「ドローンから、農薬をまくんですよ。2016年から、農薬散布専門のドローン『MG1』の販売数が増えています。最大10リットルの農薬を積載して10分ほどの飛行が可能なんです。」

飛ぶMG1

「へえ~!そんなこともできるんだ…!手でまくよりも、ずっと早そうですね!」

「そうですね!ただ、その機体の講習を受けて、しっかり練習しないと、操縦することはできません。農薬は危険物になるので。」

「なるほど。人にかかると危ないですもんね。」

「危険物の輸送や、物件の投下は、国土交通省へ申請し、許可をもらわなくてはいけないんですよ。農薬や水をまくことも物件投下になります。」

「水でも許可が必要なんですね。厳しいな~。」

「厳しいですけど、ドローンを使って効率アップを目指す農家の方は多いですね。来年を目標に、農薬散布の講習会のインストラクターもやりたいと思っているので、僕も講習会を受けに行ってたんですよ。」

「何でもやるんですね…すごいなあ。」

下がりつつある、ドローン操縦のハードル

「農家の方がドローンを持つように、これから、ドローンを操縦する人は増えていくと思いますか?それも、空撮以外の目的で。」

「そうなると思いますよ。機体の進化によって、より安定して飛行するようになっていますね。Phantom3や、Inspire1は、機体も大きく、操作も複雑で、かなりの操縦技術が必要だったんですけど…。Phantom4以降に発売された機体は、操作が単純になったので、正直そこまで技術は必要ないですね~。」

Inspire1。でかい。

「確かに…。私もPhantom4を少しだけ操縦したことがあるけど、舵をきった通りに勝手に進んでくれて、快感でした!」

「自社でドローンを持っています!っていうテレビ局や映像制作会社も多くなりましたしね。」

「自社で操縦できる人を作るのか。ドローンの操縦のハードルは、下がっているんですね。」

「その傾向はありますね。でもそれは、決して悪い意味ではないです。僕としても、業界関係なく、さらには仕事も関係なく、もっと一般の方にドローンが広まって欲しい想いもありますね。例えば、2017年6月に発売された『Spark』というドローンがあるんですけど…」

「え、iphoneと同じくらい小さい!かわいい…!!」

「1,380gのPhantom4に比べて、Sparkは300gです!この機体の発売の狙いは、ドローンを一般層に浸透させていくことだと思っています。特に、若者に!手軽に持ち運べて旅行にも持っていけるし、室内で飛ばすことも可能です。結婚式場とか、キャンプ場とかでみんなで記念撮影もできますよ!」

「ええ、欲しい…!流行りそうですね…!」

「ね?そう思いますよね!ただ、値段がちょっとかわいくなくて…。本体は65,800円です。

「ひえええ~泣く値段だ~~~~。」

「僕も正直泣きますね…。大学生や若い人達を狙う、値段設定ではないですよね…。値段設定は課題の1つだと思います。あと、実は重量もまだネックなんですよ。」

「重量もですか?かなり小さくなっているのに!」

「持ち運びは便利ですが、日本の法律では、200g以上の機体は『無人航空機』と見なされるので、申請が必要なんですよね。」

「そうなんだ!じゃあ、お手軽には飛ばせないですね。」

「そうなんですよ。値段設定と重量の課題がクリアできたら、もっと多くの人が気軽にドローンを持って、色んな活用方法がどんどん増えると思います!」

ドローンの可能性を高め、映像でも主役に

「沖さんのこれからの目標や、夢を教えてください!」

「さっきの話と同じですが、やはり『色んな人にドローンを活用してもらえるようになること』が1番の目標ですね。それが、ドローンの可能性を広げることにもつながると思います。」

「ドローンが、これからどんな場で使われるか、可能性は未知ですよね!」

「本当に未知ですよ!例えば、ECの業界では、商品の輸送にドローンを使おうという話もあるんです。」

「えー!ネットショップで買い物したら、ドローンが届けてくれるんですか…?近未来や…!」

「日本は電柱や電線が多かったり、大きな庭のある一軒家が少なかったりと、問題もたくさんあるので、実現はまだ難しいんですけどね。でも、田舎の身体が不自由な高齢者の元に、ドローンで生活品を届けてほしい、などの相談を行政からされることも多いんです。」

「田舎だと、広い土地も多いし、都会よりは実現しやすそうですね。」

「そうですね。これができると、生活が便利になる人は多くいると思います!ただ、現時点の性能では、どのドローンも、バッテリーが30分持たないんです。そこがなんとかなれば、実現可能だと思います!」

「夢が広がりますね~!ちなみに、沖さん個人の夢は、ありますか?」

「個人的には…東京オリンピックの競技を撮りたいですね!あまり風の影響がなさそうな、陸上とか!」

「オリンピック…!スポーツの撮影か!今までに撮影した経験はありますか?」

「野球の映像で、阪神タイガースを空撮したことがあります!あれは今まで1番テンション上がりましたね。」

「タイガース!試合ですか?」

「いや、キャンプに入る前の、事前練習ですね。野球って、ずっと真上から撮っていても見ごたえがないので、選手が整列している光景なども、ドローンで近くに寄って撮影しました。」

「あ、空からの撮影オンリーではないんですね。」

「それだと、観ていてしんどくなるんです。地上の映像6:空撮4でも、観ていると、映像に酔ったり飽きたりするんですよ。なので、低い所から上げていくとか、高い所から下げていくとか、ドローンでしか取れないような位置からの撮影も、意識してどんどん入れ込みますね。

「そうなんだ。工夫が必要なんですね。」

「それに、ジンバルやレール、クレーン等の動きをドローンで応用出来るなら、もう機材はドローンだけでオッケーになりますね。 ドローンを、撮影の主役の1つにするのも、夢です!!」」

「邦画でも、最近はドローン撮影が多用されてますよね!」

「そうですね。Phamtom以降の機能『トライポッドモード』は、三脚にドローンがのっているように、安定した絵が撮れるんですよね。機体がすごーくゆっくり進むので、本当にレール引いてゆっくり押しているような映像が撮れます。3km以下くらいでスーッとゆっくり飛ばす方が、映像に立体感が出て面白いんですよ。」

「へええ…!それらを駆使したら、東京オリンピックではドローンも多用されるのでは…!3年後…!沖さんなら、実現してますよ!」

「頑張ります…!」

覚悟を持って、ドローンに挑め!

「ドローンをこれから始めようとする人に、アドバイスをお願いします! ちなみに私も、ドローンほぼ触ったことないんですが、操縦できるように、今少しずつ練習しています…!」

「アドバイスか~。もっと一般の方に広まって欲しいと思う反面、今のところは絶対安全なものではないので、正直『どんどん飛ばしてください!』とは言い辛いんですよね…。どちらかというと、『覚悟を持って始めてください!』と言いたいです!」

「覚悟か…!」

いくら高性能な機体でも、落ちるものということを忘れずに。僕も、理由がわからず急に操作が効かなくなることだってあります。GPSモードのGPSも、作動しなくなることもあるし、100%自分の言うことを聞いてくれるわけじゃないんですよね~。」

「予想外のことが起こったときに、しっかり対応できるようにならなきゃダメですね…。」

「僕がいつも講習会の最後に言うことは、『GPSモードに甘えるな!』です!機体には、『ATTIモード』と『GPSモード』の2種類があって、後者は、機体に搭載されているGPSやビジョンセンサーを利用して、勝手に機体を安定させてくれるので、操縦がかなり楽なんです。だけど、それに慣れてしまうと、いざGPSが作動しなくなった時に、絶対焦って大変なことになります。」

「ひいい…怖いなあ…。」

基本はATTIモードがメインで、GPSモードはオプションくらい、と思っていてほしいです!練習も、ATTIモードで!最初はトイドローンなど小さい機体を触って、慣れていくのが一番いいんじゃないかな。僕も、最初はナノキューエックスっていうトイドローンで練習しました!今でもよくやりますよ。」

「慣れるまで、とにかく練習ですね先生!」

「100%落ちないなんて、ないので!!どんだけ練習しても、それを心において!頑張って下さい!」

「肝に銘じておきます…!ありがとうございました!!」

沖さんのドローンへの想いを聞き、フレッシュなパワーを分けていただきましたが、いかがだったでしょうか?

これからも、もっと進化していくであろうドローン。 どんな形で、私たちの生活に取り入れられるのでしょうか。 ちょっとドキドキしますね!



沖さんがインストラクターを務めている、DJI CAMPの公式HPはこちら! 北海道から沖縄まで、全国様々な場所で開催されています!

DJI キャンプ概要
DJI CAMPとは、マルチコプター(ドローン)およびカメラ技術を開発・製造するグローバルリーダー、 DJIの日本法人であるDJI JAPAN株式会社が主催する操縦者向けの民間資格であり、国交省認定講習です。 DJIのマルチコプターを、正しくより安全に使用できる操縦者を認定する企業向けプログラムであるDJI CAMPは、 DJIのマルチコプターの正しい知識、正しい操縦方法、そして飛行モラルを習得しているかを評価しています。


最後に、Sparkを操縦させていただきました!
なんとこの子、送信機やモバイルデバイスを使わずに、手のジェスチャーだけで機体をコントロールして、手軽に空撮できる、『ジェスチャーコントロール』という機能が付いているんです…!!!


自分の手の動きに、ついてきてくれる~~~~~!
何この子めっちゃかわいい……!!!!
最早ペットです!超従順なペット!!きゃわいい!!!


と、終始はしゃいだ挙句……


次の日に買っちまった……!!

さようなら7万円こんにちはSpark!!!
これから、Sparkと共に、ドローン練習を頑張ろうと思います!!




(おわり)

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