イベントレポート 2017.8.25

「若手に、面白い未来を創造して欲しい!」次世代のクリエイターを育てる、東京国際プロジェクションマッピングアワード

こんにちは!クロフネ編集部のかわあみです。
みなさん、「プロジェクションマッピング」って観たことありますか?

これは、大阪の中ノ島にある、大阪市中央公会堂に映し出されたプロジェクションマッピングです。去年の冬に観に行って、思わずわぁっと声が出るほど、きれいでした。

プロジェクションマッピングとは、プロジェクターで建物や空間に、その形状に合わせたCGや映像を投影する空間映像技術です。最近では、音楽やレーザー光線などと組み合わせて、東京ディズニーランドや長崎ハウステンボス、関西では世界遺産の姫路城など、多くの場所で上映されています。

このように、注目されているプロジェクションマッピング。様々なイベントがありますが、「東京国際プロジェクションマッピングアワード」という日本最大級のプロジェクションマッピングの映像コンテストを知っていますか?

「東京国際プロジェクションマッピングアワード」って?

若き才能の発掘と育成を目的としている「東京国際プロジェクションマッピングアワード」(以下PMアワード)。 次世代の若手映像クリエイターの登竜門として、毎年12月に東京ビッグサイトを舞台に、若手映像クリエイターによるプロジェクションマッピング作品の上映会・表彰式を実施しています。

映像が投影される場所はなんと…東京ビックサイトのシンボルともいえる、あのどでかい逆三角形! 自分の作った映像が、あんなに大きいものに投影されてみんなに観られるって、めちゃくちゃ嬉しくないですか?

近くで観ると本当にでかい。

今回、私が取材に行ったのは、「プロジェクションマッピング 夏フェス 2017」。 過去2回のPMアワード受賞者の中から、特にハイクオリティな作品を制作していたことで選抜された、首都大学東京、多摩美術大学、デジタルハリウッド大学の3チームがピクスとともに映像制作を担当。各チーム、自分たちの力で企画・制作した作品が上映されます。一体どんな映像が観られるのか…!

歓声が絶えない会場

当日は、残念ながら雨だったのですが、たくさんのお客さんが来場していました! プロジェクションマッピングがあの大きな逆三角形に映されると、至る所で「かっこいい…!」「きれいだね~」と歓声が…!

大迫力!

多くの通行人が、思わず足を止めて画面に見入っていました。動画を撮る人も。

プロジェクションマッピングのテーマは「夏」。 それぞれのチームに個性があって、観ていてとても面白い!

最後には、なんと実際に花火が打ちあがりました!プロジェクションマッピングと花火のコラボレーション!

この大会の想いを聞いてみよう

学生チームが実際にPMアワードで成し遂げた実績って、思い出どころの話ではなく、今後の人生の糧や、自分の未来に絶対に生きる経験ですよね。

映像制作って、多くの人に動いてもらったり、高額な機材が必要だったり、どうやってもお金がかかりますよね。 もちろんプロジェクションマッピングも、例外ではないはず。 制作費や機材費など、まとまった予算が無ければ、学生や若手クリエイターは挑戦することすら難しいのではないでしょうか。

そのような現状を見て「若手を育成し、未来のクリエイター業界を盛り上げよう!」と、映像制作会社ピクスと、イマジカデジタルスケープが立ち上がり、スポンサーを募り、発足させた東京国際プロジェクションマッピングアワード実行委員会。

今回の夏フェスは、12月に開催される大会のスピンオフです。 こんな大規模で、若手が学べる場を提供し続ける、運営側の想いが知りたいぞ!と思い、実際にその場で聞かせていただきました。(イベント開催直前に、すみません)

PMアワード実行委員であり、イマジカデジタルスケープの社員・早川正祐さんです!

PMアワードの経験を生かして、次世代の面白い世の中を作って欲しい!

「早川さん、よろしくお願いします!早速ですが、イマジカデジタルスケープって、一体どんな会社ですか?」

「よろしくお願いします。イマジカデジタルスケープは、簡単に言うとクリエイターを育成する会社です。企業が必要とする人材とクリエイターをつなぐ、人材コンサルティング事業がメインですね。僕は、クリエイター専門の就職イベントや、今日のようなイベントを取り組んでいます。」

「クリエイター育成かあ…!今の世の中って、どんな市場でも、クリエイターの方々が参入している気がします。」

「まさに、そうなんです!現代は、クリエイターにとっては、すごくチャンスがある時代だと思っています。

「それは、どうしてですか?」

「時代の大きな流れとして、デジタル化がどんどん進んでいますよね。例えば、生活する中で、数えきれないほどの便利なアプリが開発されたり、映画や音楽がネットでダウンロードできたり。この様々なもののデジタル化によって、多様な『コンテンツ』が流通しやすい環境が整っていると思います。

「AI(人工知能)の実用化なんかも、そうか…。そう考えると、可能性が無限に広がっていますよね。」

「そうなんです。今の時代、新しいことにチャレンジし、枠にとらわれない発想ができるクリエイターの価値はとても高まっています。そんなクリエイターを育成する機会があれば、どんどん取り組んでいきたいですね!PMアワードは、その中でも一番大きなイベントです。」

「素敵すぎる取り組みだなあ…。」

「これからの世界では、『コンテンツ』こそ重要になり、今以上に、人を楽しませるもの、感動させるものを生み出す人間が必要とされます。だからこそ、国境も業界も超えたチャンスが、たくさん出てくる時代なんです。

「なるほど…!PMアワードを知った方や、参加した方々が、どうなって欲しいと思いますか?」

「プロジェクションマッピングは、まだ比較的新しい分野になると思います。もちろん映像も大事ですが、建物の形や、上映する環境を考えて、表現を練らなければいけません。 それって、今までの映像クリエイターにはない、新しい枠組の能力だと思うんですよ。」

「確かに、スクリーンで観る前提の映像を作る時とは、違う視点が必要になりますね。」

「プロジェクションマッピングを制作したこと、実際に目で観たことの経験を生かして、新しい発想を持って、次世代の面白い世の中を作って欲しいです!」

「おおお!それを踏まえて、今後はPMアワードをどのように展開したいと考えていますか?」

この大会を、若手向けで最大規模のプロジェクションマッピングのイベントにしたいです!海外からも、どんどん参加もして欲しいです。2020年の東京オリンピックまでには、東京ビックサイトが、プロジェクションマッピングの聖地と認識されていたいです!

「世界中の中で、東京ビックサイトがプロジェクションマッピングの聖地…!そうなると、日本も誇らしいですね…!」


早川さん、ありがとうございました~!
ちなみに、

「早川さんもクリエイターとして働かれていたことはありますか?」と聞いたところ

「何かを創作したり、演出したりをしたことはありません。でも、ビジネスマンとして、クリエイターと企業の出会いの場などのクリエイションは毎日しています。 クリエイターの定義がわからないけれど、 結果的に、『誰かの心に届くもの』を作ることに携わっている人は、みんなクリエイターだと思うので、そういう意味では僕もクリエイターとして働いていますね!

と、めっちゃかっこいいお言葉をいただきました。

深い……。

大学生チームにも話を聞いてみた

実際にPMアワードに参加して、映像を作った大学生の皆さんにも、お話を伺いました!

多摩美術大学 齊藤公太郎さん

多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コースの3年生、齊藤公太郎さん。 大学では、実写映像やインタレーション作品の、映像制作に取り組んでいるとのこと。

―どうしてPMアワードに参加しようと思いましたか?

大学に入る前から、迫力があるプロジェクションマッピングに興味がありました。自分の好きな映像を使って、空間を演出することに挑戦したいと考えていて。そんな時に大学の先生に、この大会を紹介してもらいました。

―参加した感想と、この経験は自分の将来にどう生きると思いますか?

他の大学チームに、それぞれ個性があって面白かったです。 僕たちは6人のチームなんですけど、グループワークでみんなをまとめたり、企業の方と一緒に映像を作ったり、プロジェクションマッピングの知識だけじゃなく、制作のノウハウが身についたと思います。将来絶対に役に立つと思う。

―将来の夢はなんでしょう?

やっぱり映像が好きなので、映像を作る仕事に就いて、 実写もCGも、何でも作れるようになりたいです。

首都大学東京 清水愛恵さん

首都大学東京 システムデザイン学部 4年生の清水愛恵さん。 大学で学んでいるのは、プロダクトデザインコア(空間・家具などにいたる多様な工業製品や人間工学のデザイン)。恥ずかしながら、初めて知った言葉です…!

―どうしてPMアワードに参加しようと思いましたか?

PMアワード第一回めのvol.0から、参加させていただいています。 当時、まだ3D映像を作ったことが無く、プロジェクションマッピングってどんなふうに作っているのか知りたくて、応募しました。

―参加した感想と、この経験は自分の将来にどう生きると思いますか?

何度挑戦しても、まだまだ未熟で、難しいと感じます。 でも、学生時代にこんな大きな場所で、自分の映像を発表する機会はなかなかないと思うので、すごく貴重な経験をさせていただいたと思います。映像を作る中で、業界の仕事の進め方、イベント企画の運営の流れなど、勉強になりました!

―将来の夢はなんでしょう?

映像だけではなく、今学んでいるデザインと組み合わせて、新しいメディアアートを作っていきたいです。将来、メディア芸術祭などに出展できる作品がつくれたらいいなと思います。 あと、個人的にレミオロメンが好きなので、ライブ演出や、MVにも関わってみたいです!

デジタルハリウッド大学 松本豊さん

デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学部 デジタルコミュニケーション学科の3年生、松本豊さん。 大学では、主にCGを学んでいるとのことです。

―どうしてPMアワードに参加しようと思いましたか?

現代は、Youtubeやネット配信などで、コンテンツを観ることができるけど、大勢集まって観ることって、なかなかないじゃないですか。大勢で同じ空間や感動を共有できるプロジェクションマッピングに携わりたいな、とずっと思っていました。

―参加した感想と、この経験は自分の将来にどう生きると思いますか?

色んな大学の人や、業界の第一線で活躍している方々と出会えてよかったです! 自分では考えつかない価値観に触れられて、刺激を受けました。 この大きなイベントがあることで、プロジェクションマッピングが盛り上がって、メディアに露出する機会が増えることが、とても嬉しいです!自分が、将来活躍したいと思っている環境が広がっていくことに、ワクワクします!

―将来の夢はなんでしょう?

プロジェクションマッピングで、食べていくことが目標です! プロジェクションマッピングって、本当に面白いんです。日本と海外でも、作風が全く違います。 日本だと、アトラクションのように動きが大きいものが多いですが、海外は、ただ眺めるだけの水槽のような、アンビエイトな作品もあります。 色んなプロジェクションマッピングに携わりたいです。



以上、各大学の代表者3名に、フレッシュなお話を聞かせていただきました! 全員が、口をそろえて「こんな大きな経験をさせていただき、嬉しいです!」と。 キラキラしとる…!

おわりに

「東京国際プロジェクションマッピングアワード」。 このイベントに参加した若手クリエイターたちが、これからどのように活躍するのか。 将来のコンテンツ産業の核となり、世界から技術を発信する人材も出てくるでしょう。

この大会は、学生であれば誰でも応募することができます。 いやあ、本当に夢がある……! 関西でも、こんなイベントが増えたらいいなと思います。

東京国際プロジェクションマッピングアワード vol.2 開催決定!
上映会・表彰式は12月16日(土)東京ビックサイト会議棟前広場にて開催!

公式サイト: http://pmaward.jp/

PICK UP

ピックアップ記事

WHAT'S NEW

映像制作・映画に関する新着情報

映像制作・映画に関する記事をもっと見る

RANKING

人気記事ランキング

人気の記事をもっと見る
スポンサードリンク