イベントレポート 2019.4.7

映画『空の瞳とカタツムリ』絶賛上映中!縄田かのんさん&中神円さん舞台挨拶

皆さん、こんにちは。

すっかり暖かくなってきてお花見シーズンですが、映画館でこの時期にやっている素晴らしい作品も見逃しちゃダメですよ!

現在、大阪シネ・ヌーヴォ(〜4/19(金)まで、4/20(土)〜〜4/26(金)はシネ・ヌーヴォX)にて公開されている映画『空の瞳とカタツムリ』

ちょっとドキッとする予告編ですが、こちらの作品の主演・縄田かのんさん中神円さんの女優さんお2人が大阪シネ・ヌーヴォ初日の舞台挨拶に来てくださいましたので、その模様をお伝えさせて頂きます!

(ちなみに今回の司会は、すっかりお馴染み宣伝の松村厚さん。舞台挨拶前は「俺、女優さんの舞台挨拶の司会なんて出来るかな〜」とテンション落ち気味でしたw↓)

中神さんは、夢鹿のもととなる役を演じていた? 〜映画出演のきっかけ〜

本作『空の瞳とカタツムリ』は、雑誌「映画芸術」編集長である荒井晴彦さんが企画され、荒井さんの娘さんの荒井美早さんが脚本を書かれたという作品なのですが、お2人はどういったきっかけでこの映画に出演される事になったんでしょうか?

まず、2016年の夏に『空の瞳とカタツムリ』の原作となる題材を扱った荒井晴彦さんのワークショップに参加した際に、荒井さんから声をかけて頂いて、本作に出演させて頂ける事になったんです。

私もそうなんですが、実は当初そこで私は、夢鹿のもととなる役を割り振られていたんですよ(笑)。

エッ、そうっだったんですか!ワークショップでは夢鹿のもととなる役をやられていたんですね。でも、夢鹿と十百子は全く性格の異なるキャラクターですよね。配役が決まった時に戸惑いはありませんでしたか?

そうですね、ワークショップの運営の皆さんからは凄く強い女性だと思われていたと思うのですが、実は私、本当は夢鹿よりも十百子に近い性格なんですよ。ワークショップでは、夢鹿のもととなる役を与えられていたのですが、オーディションの時に斎藤監督に見事に見破られてしまったんですね(笑)。

でも、オーディションの時に私は夢鹿として相手役をやらせて頂いたのですが、円ちゃんがやった十百子は、他の方と違って物凄く強かったんですよ。物凄く私に刃向かってきてくれて(笑)。それを見た時に、「キタ〜!」って思って、凄く円ちゃんとお芝居するのが楽しかったんです。だから、十百子って弱いように見えて、実は夢鹿を凌駕していく強さみたいなのを心に秘めているんじゃないかなと思って。そういう意味でも円ちゃんの強さが上手くこの役に活かせたんじゃないかなって思うんです。

そうですよね。公園のシーンなんかもそうですが、十百子の強さも映画の後半から引き立ってきますよね。

潔癖症とコラージュ 〜役作りへの知られざる苦労〜

ただ十百子は潔癖症だったり、設定としてなかなか難しい役所だったと思います。役作りをする上で中神さんの中で、何かご苦労された点はありますか?

私は撮影現場に入る前から、電車に乗る時はつり革とか手すりに一切触らないようにして、そういった潔癖症の習慣をつけるように常に心がけしていましたね。

素晴らしいです。縄田さんはいかがでしょう?

私、実は物凄く手先が不器用なんですが、コラージュをするという設定だったので、1ヶ月間程、家でひたすら練習をしていました。撮影で使わなかった円ちゃんの画像を頂いて、切り貼りしていました。最初ははみ出したり、床が糊だらけになったりと、本当に大変でしたね(笑)。

斎藤久志監督の演出術

そうやって各々役作りをして、現場に入られたわけですが、斎藤監督の現場での演出はいかがでしたか?監督ご本人に聞くと、演技指導って言うよりも、その状況に投げて、自由にやらせるみたいな事は仰ってましたけど。そんな感じなんですか?

それが、斎藤さん流の演出なんだと思うんですよね。私たちが演技しているっていうのを分からなくなるようになるくらいまでやるというか。

結構粘りはるんですか?

そうですね、1シーン大体10テイク以上は撮っていますね。

10テイク以上も(笑)!?

そもそも回さないんですよ。

エッ、回さない(笑)?

テストが何回もあるんです(笑)。

しかも、何も言わないんですよ、はい、もう1回、もう1回って。どこが悪いとかは一切言われなくて。

ほ〜、溝口健二みたいですね(笑)。撮影期間はどれくらいあったんですか?

10日間です。なかなか濃ゆ〜い10日間を過ごさせて頂きましたね(笑)。

はじめて映画を観た時の感想は?

実際、その斎藤監督の演出を経て、はじめて仕上がった作品をご覧になった時の感想はいかがでしたか?

実は、撮影期間中は一切モニターを見せてもらえなくて、動いている自分たちの映像を初めて観たのが、大分の湯布院映画祭だったんです。客観的に観ようと思ったんですが、最後の夢鹿の語りのシーンを観た時に、その時に十百子に気持ちが戻ってしまって、それで大泣きしてしまって…

ああ、あの語りのシーンは、本当に良かったですよね。斎藤監督はナレーションが嫌いだそうで、最後の語りをどうするか?って考えた時に、フランソワ・トリュフォーの映画的な手紙のシーンを思い浮かべたんですって。

私は、円ちゃんのシーンを観ていなかったので、最後語りのシーンを観た時に、どちらかというと彼女が行ってしまったという、大きな穴がまたポカーンとあいてしまったような喪失感を久々に味わいました。

でも、お母さんとの関係が再び構築されていきますよね。

そうなんですが、神様はマリアの所にしか帰れなかったのかなと思って。何だろう、果たして夢鹿が幸せなのか?っていうのは正直分からなくて、彼女の絶望はこれからも続いていくのかなって思って「ああ…」って映画を観ていました。

そうでしたか。僕は幸せになって欲しいなあと思って、観させて頂きました。でも彼女も確実に成長はしていますよね。

そうですね。脚本の荒井美早さんが、彼女のこれからの先の道の為にあの箱を用意してくれたんだなと思って。それが凄く嬉しくて。開けた先に何があるかは夢鹿もわかってないというか。そこに何があるのか?そこから何を受け取るのか?「彼女の人生に幸あれ〜!」って私自身も思っているんですけど(笑)

公園での奇跡の竜巻 〜最も印象に残っているシーン〜

本編の中でお2人が一番気に入っているシーンはどこですか?

私は、貴也と夢鹿が先生の部屋で喧嘩をして、まず貴也にビンタされるんですよね。それに対して夢鹿が何倍もの力でビンタし返すところが好きです(笑)。

湯布院の映画祭でも、あそこは爆笑しちゃいましたね。思ったより強いな〜って(笑)。

あれは、柄本明さんも良いですよね。あの、後はヨロシク的な感じというか、普通止めに入るでしょう(笑)。柄本さんしか出来ない役ですよね。

私は、十百子が貴也の部屋に行って、貴也に抱かれるというシーンです。あそこでよく見ると、十百子の耳が真っ赤になっているんですよ。本当に真っ赤に映っていて。これってなかなか芝居で出来るもんじゃないと思うので、本当にあそこのシーンは好きなんですよね。「あらやだ、真っ赤っかだわ❤️(笑)」って。

僕は、あの公園のシーンが印象的だったんですが、後ろで竜巻というか、砂埃が巻き上がってますよね(笑)?あれはどうやって撮ったんですか?

いや、あれは偶然なんですよ。

エッ、そうなんですか!?あの修羅場というか気持ちが爆発するシーンで、竜巻って凄い演出だなって思ったんですが、偶然だったんですね!映画的瞬間というか、映画の奇跡ってやっぱりあるんですよね。

本当にあれは偶然で、あれも10テイクぐらいやった後に巻き起こってきたんですよ。で、その砂埃によって気持ちも物凄く動いたというか。それを斎藤さんが捉えてくれてオッケーってなって。風に助けてもらったなって気持ちが大きいですよね。

10テイク以上粘って撮る斎藤監督の演出だからこそ引き起こせた奇跡なのかもしれませんね。

タイトル『空の瞳』とは?

そろそろお時間になってきましたが、本日ご鑑賞頂いたお客さんから何かご質問ございましたらお願いします。

タイトルについて、「カタツムリ」は劇中でお触れられていてわかりやすかったんですが、「空の瞳」ってどんな意味なのか考えながら観ていました。お2人は、どう思われていますか???

円ちゃんとも話していたんですが、私は「空の瞳」は最終的には貴也なんじゃないかなって。最後居なくなってしまって、空の上からカタツムリを見ている…

私は、終始空から俯瞰して私たちの出来事を見られているんじゃないかな。その視点こそが「空の瞳」なんじゃないかなっていう風に解釈したんですけど。人それぞれ解釈が出来る所が、この映画の豊かさでもありますよね。

この『空の瞳とカタツムリ』というタイトルは相米慎二さんが『風花』の時に、別で考えていたタイトル案だったらしいんですよね。本当か嘘かわからないですけど(笑)。

そうなんです。それでもうひとつ思い出したんですが、遺骨を食べるシーンの時に、実は遺骨はエリンギチップスだったんですが(笑)、その遺骨を最後に投げたら、カラスが食べて飛んでいってしまって「ああ、空の瞳になった〜!」って思ったんです(笑)。そのシーンは、残念ながらカットされてしまいましたが(笑)。

なるほどね(笑)。おっと、もうお時間がきてしまいましたね。最後にハートフルなエピソード聞けて良かったです。本日は本当に遠方からどうもありがとうございました!

ありがとうございました!

『空の瞳とカタツムリ』絶賛上映中!

松村さん、ナーバスになっていた割に、舞台挨拶バッチリじゃないですか(笑)!

…という事で、縄田かのんさん&中神円さんのお2人が出演されている映画『空の瞳とカタツムリ』は、シネ・ヌーヴォにて〜4/19(金)まで、4/20(土)〜はシネ・ヌーヴォXに移って、〜4/26(金)まで絶賛上映中です!(※元町映画館・出町座順次公開)

皆さまぜひこの機会に劇場に足をお運びくださいませ!

お2人の女優さんへの今後の応援もどうぞよろしくお願いします!!

映画『空の瞳とカタツムリ』公式サイト

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