インタビュー記事 2019.5.31

6年の時を経て、念願の劇場公開!映画『歯まん』岡部監督インタビュー

GW終盤の5/5、大阪・第七藝術劇場にて行わたとある映画の舞台挨拶。

監督と出演女優さんが舞台に上がり、非常に温かい雰囲気でトークショーが行われたのですが、皆さん、これ。一体どんな映画のトークショーだと思いますか?

映画のタイトルは、ズバリ…

『歯まん』

なんとこの映画、初セックスで性器に歯が生えてしまい、局部を食いちぎる形で恋人を殺してしまった女子高生・遥香を主人公とした物語なんです。

この設定だけ聞いてしまうと、「なんと恐ろしい映画!怖くて見れないよ!!」という方もいらっしゃるかと思いますが、どうかご安心くださいませ!

この映画、直接的に表現されたえげつないエログロシーンは皆無で、自主制作とは思えない程の丁寧に作り込まれたクオリティの高いホラー映画なのです!!!

しかし、この劇場公開に到るまでは非常に長い道のりがあったとか。その辺り詳しく伺いたかったので、この『歯まん』の岡部哲也監督、出演女優の水井真希さんにインタビューをさせて頂きました!!!

『歯まん』は恐ろしいエログロ映画ではない

岡部監督、『歯まん』拝見させて頂きました!はじめはどんな恐ろしいエログロ映画なんだろう?と思って拝見しましたが、全然違って、ホラー映画としてクオリティが非常に高くて、純粋な恋愛もテーマにされているような気がして、良い意味で裏切られた気持ちでした。

よく言われます。大抵観る前に持っていたイメージと「全然違う映画だった!」って仰る方がほとんどですね。

正直この『歯まん』という映画に対して、とてつもなく恐ろしい映画だというようなイメージをされている方が多いような気がして、それで劇場に来ないお客さんがいたら勿体無いなあとも思いました。

そうですね。この映画は、主人公が自分がモンスターになってしまったという葛藤を描いた映画なんです。

この物語の主人公の遥香は、相手を傷つけてしまった事への苦悩を感じているんですよね。この映画は、傷つけられる側からの視点じゃなくて、傷つけてしまう女の子の視点から描かれているから、全然怖くはないんですよね。

そうですよね。ただとはいえ、女性の局部が男性の局部を食いちぎるという設定だけを聞くと、なかなかお客さんは構えてしまうと思いますし、特に今回の劇場での公開までには大変なご苦労があったかと思います。その辺りを今日は色々とお話伺えればと思います。

劇場公開までの知られざる苦悩と長い道のり

まず、この映画を撮影されたのはいつだったんですか?

約6年前の2013年3月に撮影をして、2015年の1月に完成したんです。

ええ!?撮影は6年も前の事だったのですね???

それで、その約2年後の2015年2月にゆうばり国際ファンタスティック映画祭でかけて頂いて、そこでまさかの北海道知事賞を頂いてしまったんです❤️

北海道知事が、この『歯まん』を観て、まさかの太鼓判を押してしまったと(笑)。

まあ、一応そういう事になっています(笑)。それで、その時にシッチェス(※)のディレクターの方がいらっしゃってこの作品を気にってくださって、その後シッチェスに行ける事になったんです。

※シッチェス・カタロニア国際映画祭
世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ。スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催される。

なるほど、まずゆうばりからその後シッチェスへと。順調な滑り出しですね!

それで、その後モントリオール世界映画祭にも行けたんですが、そこで知り合いのプロデューサーに出会って、配給会社を紹介してくれないかと相談したんです。

ここまでの事態になってきて、ようやく劇場公開へと監督が本気になられたわけですね。

はい。で、担当の方に繋いで頂いて、その方も気に入ってくださって「じゃあウチでやりましょう。」っていう感じでトントン拍子になって行ったんです。

おお!素晴らしい!

で、2回程お打ち合わせをさせて頂いたんですが、その後、半年間連絡が途絶えてしまいまして…

ありゃりゃ…

で、「どういう状況ですか?」と聞いたのですが、どうやら担当者の方が他の映画で忙しくなってしまったようなんですね。

そうだったんですね。

で、もう1回会って打ち合わせをしましょうと。主演の前枝さんと打ち合わせに行ったのですが、色々と具体的な宣伝プロモーションの話等をさせて頂いたのですが

おお、今度こそはですね!

でも、そこからまた半年程連絡が途絶えてしまいまして…

マジかよ、それはショックですよね…

その後、結局最終的には2年ぐらい時間が経ってしまいまして…

焦りは募りますね…

で、最終的には、その会社さんも状況が変わってしまったみたいで、この作品の配給が難しくなってしまったんです。

それは絶望的な出来事でしたね…

でも、その後に知り合いの方から、アルゴピクチャーズの熊谷さんという信頼できる担当の方をご紹介頂いて、ようやく公開へと繋がったんです。

最終的には人の縁に本当に助けられましたよね。

だから今話した事で、自主制作の映画を配給するのがどれだけ大変な事かっていうのがお分かり頂けるかと思います(笑)。

6年間越しの公開ですから「撮影当時のエピソードは?」って舞台挨拶で聞かれると、あの時はどんなんだったけなあ?って思い出すのが物凄く大変なんですよね(笑)。

でも、やはり監督の中では、映画祭だけではなく劇場で一般公開してお客さんに届けたいという想いはずっとお持ちだったんですよね???

そうですね、ある時に先輩から「もう劇場公開は諦めて次に行った方が良いよ」と言われた事もあったんですが、絶対諦めなったという所もあって、今回こうやってありがたい事に公開へと繋がったという所はありますよね。

その諦めなかった気持ちが今回の公開に繋がったんでしょうね!

元々30歳までに映画を撮らないとヤバいって思いながら助監督の仕事を続けていて、気づいたら30歳になって、でもまずはこうやって『歯まん』を形に出来て、公開出来て本当に良かったと思います。

そうだったんですね!ぜひお客さんには設定だけで食わず嫌いせず、騙されたと思って、多くの方に劇場に足を運んで頂きたいものですよね。今日は本当にありがとうございました!!!

こちらこそ、ありがとうございました!

映画『歯まん』絶賛公開中!

という事で様々な知られざるご苦労と長〜い長〜い道のりを経て、ようやく劇場公開された映画『歯まん』
現在の上映予定は以下となっております!

6/29(土)~7/5(金)横浜シネマ・ジャック&ベティ
7/1(月)~7/7(日)広島横川シネマ

残念ながら、関西での公開は終わってしまいましたが、これ、神戸でも上映やってくれないかなあ…

神戸の劇場主の皆さま!ぜひともこの映画の上映ご検討を何卒よろしくお願いいたします!!!

上映情報の詳細は公式HPやTwitterをチェックしてください!

映画『歯まん』公式HP

おしまい

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